要は、政治家も国民もだまし、裏切った菅首相を、信任するかどうかの判断である!

(日本海新聞より)

一刀両断 −小林 節−

今回は、再度、不信任を問える

2011/07/12の紙面より

 「一事不再議」とは、議会が一度議決した案件については、同一会期中には再び審議することを許さない…とする原則である。

だから、菅内閣に対する不信任案は、6月2日に否決された以上、延長された今の会期(通常国会)が8月末に終了するまで、再提出されることはないはずである。

 内閣不信任案は、議院内閣制(つまり、衆議院からの信任を内閣の存在理由とする制度)における全ての前提を問う最重要議案であるため、これが提出された場合には、議会は、他の全ての案件の審議を止めて、不信任案を審議しなければならない。

それだけに、同一会期内に不信任案を何回でも提出できたのでは、それが、与党の政策の実現を拒みたい野党にとって、有効な議事妨害手段にもなってしまい、不都合である。

 それに、同一会期中の議会は、民意の代表機関として、同一の意思であると推認されるので、その信任を一度確認した以上、二度も確認する必要はない。

 これが一般原則である。

 しかし、今回は明らかに事情が異なると思われる。

 まず、6月2日の直前には、政治の空白を憂う民意を受けて、民主党の代議士の中にも菅内閣不信任に同調する一定の流れができて、不信任案が可決されそうな情勢になってきた。

それに危機感を抱いた首相は、まず、側近を使って、党内に、早期退陣の意向を流させた。それに対して半信半疑ながら期待を抱いた代議士たちの会合で、首相は、「一定のめどがついたら責任を若い人に引き継ぎたい」と語り、不信任を回避した。

つまり、多くの民主党代議士は、すぐに自ら退任すると言っている自党の首相を今あえて不信任する必要はない…と考えた。ところが、その後、首相は「言葉尻」の問題として、「辞めるとは言ってない」とばかりに居座りを決め込んでしまった。

 これはあたかも子供の口げんかのようであるが、その本質は大きな政治的裏切りで、ここに至って、人心は完全に政権から離れてしまった観がある。

 そこで、あらためて考えてみれば明らかだが、今の国会において、このような裏切りを現に行った菅首相の信任はいまだ一度も問われていない。

だから、この問題は「一事不再議」の慣習律に触れるものではない。このような怪しい首相を信任するか? 新しい問題である。

 (慶大教授・弁護士)

(以上、引用です。)
 
小林教授による明快な考え方をお教え頂きました。


自民党石破茂政調会長が6日の衆院予算委員会で、

内閣不信任案の再提出の可能性に言及しました。

しかし、問題なのは、

野党第1党である自民党が本当に内閣不信任案の再提出に踏み切れるかどうかです。


石破氏が質問した後、さっそく自民党内とくにベテラン議員からは、「慣例を破るのはいかがなもののか。

自民党が政権与党になったときに同じことをやられたらどうするんだ」などといった消極論が出ました。

自民党の立て直しも、大変に難しいそうですね。

そんなことを考えていては、政権を取り戻すことなど、とうてい無理で、

素晴らしい政治をすれば、内閣不信任案を恐れる必要などないのですから…。


要は、政治家も国民もだまし、裏切った菅首相を、信任するかどうかの判断で、

「信任できない!」、「菅首相はNo!」が、正しい判断であると思います。


幸福実現党は、引き続き、菅首相の即刻退陣を訴え、チラシをまき、街宣を続けてまいります。


幸福実現党
ほそかわ幸宏

↓ありがとうございます(感謝)
にほんブログ村 政治ブログ 政治家(幸福実現党)へ
にほんブログ村

↓ありがとうございます(感謝)
にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 鳥取県情報へ
にほんブログ村